
こどもが一番最初に教育を受けるのが家庭であり、
戦前の課程では、なかなかしっかりした教育ができていた。
そのような話から始まり、
現在の危機に警鐘を鳴らし、
家庭で教えるべきことは何か
といった話が書かれていました。
なるほどな~!と、思わされることが多かった半面、
「だから、どうしたら良いか」
ということについては、
ほとんど書かれていないように思います。
(私が読み取れていないのか?)
例えば、
「昔の家庭では、母親が家庭の主任教員だったが、
女性の社会進出が進み、家庭が空洞化する」
という話。
私も、母が専業主婦だったので、
確かに!母親が教えるって大切!と思いますし、
今、私は、ムスメとできるだけ一緒にいたいと思っているので、
うんうん。と思うのですが、
私たち一家は、私も働かないと、
経済的に立ち行かなくなる。
内容に納得しても、できないこともあるわけで…。
「言うは易しやわ」とも思いますが、
「だから、どうしたら良いか」は、
今、子育てをしている私たちに出された
宿題だと、思うようにしています。
“この本は、教育書ではなく、
こどもの成長についてのエッセイである。”
と、あとがきにありましたが、
まさにその通りと思います。
温故知新、
昔の家庭の良いところを知り、今に活かす。
その考えがしっくり、ピッタリ来ます。
ちょっと批判めいたことも書きましたが、
ムスメを育てていく上での糧にしたいと思う1冊でした。
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