守り人シリーズ、短編が2冊出版されていて、
その2冊も読みました。

『流れ行く者』に収録されている作品
・「浮き籾」
・「ラフラ〈賭事師〉」
・「流れ行く者」
・「寒のふるまい」

『炎路を行く者』に収録されている作品
・「炎路の旅人」
・「十五の我には」
「浮き籾」「寒のふるまい」は、
本編の主人公の一人、バルサの幼馴染(と、書いておこう)のタンダが主人公。
こちらが、最後に温かさが残るような2作品だったのに対し、
バルサが主人公の、
「ラフラ(賭事師)」「流れ行く者」は、
胸の中に錘が残るような、
小さく傷が作られるような読後感でした。
「炎路の旅人」は、
謎の人物・ヒュウゴの半生のお話。
「十五の我には」は、
バルサが15歳の時を振り返るお話です。
個人的なお気に入りは、
「寒のふるまい」と「炎路の旅人」。
「寒のふるまい」は、
タンダの村の冬の様子や風習、
タンダの人となりやバルサへの気持ちなどが、
少ないページ数の中に、さりげなく詰まっていて、
秀逸だと思いました。
「炎路の旅人」は、
どうしようもない大きな力に翻弄され、
傷つき、鬱屈した気持ちを抱えながらも、
懸命に生きようとするヒュウゴの生き方に
引き込まれてしまいました。
やっぱり面白かった。
本編を読まないと、理解できない部分もあるのかもしれませんし、
「炎路の旅人」は、本編に深く関わる部分があるので、
本編を読み終わってから読むのがオススメです。
位置づけ的には、デザート感覚でしょうか。
でも、この2冊も、とても良い作品だったと思います。
結貴ゆきFacebook(お友達申請はお気軽にどうぞ♡)
https://www.facebook.com/yuukiyuki.artist
結貴ゆきFacebookページ
https://www.facebook.com/yuukiyuki.art
スポンサーサイト