ついに、最終巻・・・!
はぁ、終わってしまった・・・。

大きな歴史の波が、
それぞれの登場人物に覆いかぶさり、流れ去っていったような、
一つの歴史が終わり、新たな歴史が始まる瞬間に立ち会えたような、
そんな読後感です。
始まった戦争。
登場人物それぞれの、苦悩、行動、別れ…。
特に、祖国を救うため、皇太子・チャグムが進んだのは、
本当に辛い、血まみれの道でした。
わかりやすい文章で書かれた戦は、
その悲惨さが、ありありと目に浮かびました。
主要な登場人物だからと言って、
無傷ではいられないことも、読んでいて辛いものがありました。
侵略戦争の戦火と、異世界が人間世界にもたらす大災害。
2つの大異変を前に、
いかにして、国を、人々を守るか?
それぞれの奮闘にも、胸が熱くなりました。
ファンタジーとして始まり、
壮大な歴史物語となって、終焉を迎えたこのシリーズ。
完全なハッピーエンド と、言って良いのかはわかりませんが、
希望を感じさせるラストでした。
大変ながらも、登場人物の皆が、それぞれ、
前を向いて、進んでいくことでしょう。
読み終えてしまった寂しさはありますが、
本として読めない・出版されないだけで、
それぞれの人生も、物語も、
ずっと続いていくのだと感じています。
↑こういうことを感じさせる作品というのは、 やはり優れた作品だという証だと思います!
「もう二度と会えないだろう」
と、
この作品の二人の主人公である、
バルサもチャグムも感じていることだと思いますが、
私は、またきっとどこかで、
二人が再開できると信じています。
結貴ゆきFacebookページ
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