シリーズ初の上下巻!


今回は、『神の守り人』というタイトルがぴったりくる、
恐ろしい神の力を宿した少女をめぐる物語でした。
圧倒的な神の力を手に入れられる時、
その力を、少女は、少女を取り巻く人はどうするのか?
恐ろしい神の力の復活を望む人、
復活を阻止したい人。
でも、この物語には、
その神の力を、私利私欲のために使いたい という人間は
登場しないんですよね。
敵対していても、「悪」というわけではなく、
それぞれの信じる道を進むが故の衝突。
もともと、物語に登場するそれぞれの国に、
それぞれの宗教もあると書かれていたのですが、
もしかしたら、今回が一番、宗教っぽく、重たい内容だったかもしれません。
私はそれほど宗教色が濃いとは思いませんでしたが。
最後に、少し希望の光がある終わり方だったのが、せめてもの救いかな。
難しい文章はひとつもないのに、
物語が深い。
登場人物それぞれが、一生懸命生きている。
まさに、物語に引き込まれる、
『守り人』シリーズは、そういう物語です。
結貴ゆきFacebookページ
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