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「ちょっと読んでみよう」と、休日に表紙を開いてみたのが最後、

読み始めたらとまらない!




「中途半端に読んだら、却って気になって、家事に差し支える」

と、最後まで一気読みしました。




『若冲』 澤田瞳子著

s-DSC07466.jpg






伊藤若冲の存在と作品を知ったのは割と最近・・・数年前。

若冲作品にはファンも多いと思いますが、私も好きです。




重い過去。

行き場のない感情。

苦悩を抱え、どうにもならない人生を、

どうにか生きる、登場人物たち。




そこに彩りを添える作品の数々。

目もくらむような絵が、実物を見なくても

浮かんでくるようでした。




絶対にフィクションが入っている というのはわかるのですが、

どこまでが史実で、どこからが作者の創作なのか・・・。




作中に出てくる絵は、全て実在しているので、

絵を見ながら読んでも面白いかもしれません。




全体的に暗い内容ですが、サラリと読め、

最後に全てがつながり、少し光のある終わり方に、救われた思いです。




(余談ですが、文章から、著者は50代かと勝手に思っていたのですが、

 予想以上にお若く、歳が近かった・・・大変失礼いたしました





この小説では、若冲が筆をとる理由もとっても暗いのですが、

う~ん、そこは著者の創作なのかな・・・?

私は若冲の絵に、そんなに暗い情念のようなものを感じたことがないので、

もし、本当にこういう気持ちで若冲が絵を描いていたというのなら、

私、アーティストとしてちょっとどうよ という話ですね(滝汗)


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2015.06.29 Mon l これに感動! l コメント (0) トラックバック (0) l top

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