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学生時代、引退より少し前に気づいたこと・・・。




歌舞伎が上手い人は、カラオケも上手い。




部員20名ほどの統計(結貴調べ)ですが、

100パーセントその通りです。

私の覚えている限り、例外はありません。


「かぶき」の「か」は「歌」ですもんね、そう言えば。




なぜ、カラオケが上手い人は歌舞伎も上手いのか?




・音感・リズム感が良い

・声が良い(裏声もちゃんと使える)

・人前で歌うことが好きだ

・自分の声質を分析し、声質に合った選曲ができている





といったことが考えられます。

音感や声質は、自分ではどうしようもない部分があるかもしれませ んが、

歌舞伎でもカラオケでも、案外できていないのは、

「自分の声質を分析し、声質に合った選曲ができている」

という点ではないかと。




役もそうなんです。

やりたい役と、自分に合う役って、まったく別物で。




自分の声質にあった選曲ができる人って、たいがい、

ちゃんと、自分に合う役を選ぶことができるんですよね。

私に決定的に欠けていた点です。

そのことに気づいていたら、カラオケも歌舞伎も、もう少しマシだっただろうに・・・。





そういうわけで、未だに、カラオケに行って、上手い人がいると

「この人は歌舞伎も上手いやろうな~」

などと考えてしまいます。

今は、何の役にも立たないスキルです(滝汗)




最も、プロの歌舞伎役者さんのカラオケなんて聞いたことがないし、

舞台上で華があるか というのは、歌舞伎の上手い・下手とはまた少し違うし、

歌舞伎の上手い・下手も、カラオケの上 手い・下手も私の主観なのですが、

絶対に当てはまってると私は思ってます!


2015.06.23 Tue l 歌舞伎がユルくスキ☆ l コメント (0) トラックバック (0) l top

※これは、私一個人の考えであり、全ての歌舞伎ファンに共通する考えではありません。






私にとっての、歌舞伎役者の初スキャンダルは、2002年。

当時の中村鴈治郎さん(現:坂田藤十郎さん)が舞妓さんとホテルで密会した というものでした。




正直、引いたね。

私、まだ大学生だったし。

「人間国宝が何やってんねん!」と思いました。




その後、何年後だったか忘れてしまったけれど、

中村鴈治郎さんのお芝居を生で観る機会がありました。

『曽根崎心中』のヒロイン、遊女のお初だったと記憶しています。




こういう書き方・表現をしては大変失礼なのですが、




これが上手かった。

ハンパなく上手かった。





個人的に「これは!」と唸ったのは、最初の方のシーン。

恋人である徳兵衛と会ってるシーンだったのですが、

若い女性特有の、あのきゃぴきゃぴ感!

冷静に考えたら、おっさんのハズなんですよ、そこにいるのは(汗)

でも、舞台上にいるのは、紛れもなく、恋する若い女性だった。

こういうところに、ああいうスキャンダルが生きてくるのかぁ!

人間国宝、スッゲェ!と思いました。





“芸の肥やし”という言葉がありますが、

これ、演劇を少しでもかじった人間なら、

(それが学生の部活動であっても)誰でも知ってて、

その通り!人生の全ては芸の肥やし!と思うものなんです(たぶん)。




その考えに対して是非はあるかもしれないけど、

スキャンダラスな歌舞伎役者さんの、舞台上の華と色気と言ったら!

最近だと、片岡愛之助さんが話題になりましたが、

愛之助さんの歌舞伎もすばらしかったです。

ああいうお芝居を観てしまうと、

本当、スキャンダルも芸の肥やしなんやなぁと思ってしまいます。




歌舞伎役者さんって、けっこうスキャンダルが多いですよね。

それが犯罪だったら、ちょっとな・・・と思いますが、

色恋沙汰のスキャンダルについては、

「そういうものだ」「しゃーないな」という見方をしていただけたらな というか・・・。




今やったら、

「“愛之助さんカッコイイ!歌舞伎も観てみよう”と思ってたのに、もう行かない!ファンやめる!」

という方が出てきてるのかなぁと、個人的には気になっているんです。




スキャンダルとお芝居は別物!

せっかく歌舞伎に興味を持ったのなら、

「やめた」と思わず一度観てみて!

恋愛スキャンダルで、歌舞伎ファンをやめないで~!




と、すごくすごく、思います。


2015.06.16 Tue l 歌舞伎がユルくスキ☆ l コメント (0) トラックバック (0) l top
昨日のブログでも、さりげなくリンクを貼っていたのですが、

大向こうについてのステキ記事!




ほぼ日刊イトイ新聞「大向こうの堀越さん。
http://www.1101.com/oomukou/


以前に読んだことあったのですが、だいぶ前だったのですっかり忘れていました…。




大向こうについての説明や舞台裏のお話に加え、

実際に大向こうの声が聴ける

※案外威勢の良い音量なので、音量にはご注意ください。




第7回で、いろんな大向こうが聴けますので、お時間ある方はこちら聴いてみて下さい

猛烈にオススメ

1つだけ聴くとしたら、個人的お気に入りは、第4回の「待ってました」です。



本当、良いお声

ぜひぜひ、聞いていただけたらと思います


2015.06.09 Tue l 歌舞伎がユルくスキ☆ l コメント (0) トラックバック (0) l top
私は、このブログで、

熱心な歌舞伎ファンが言わないであろうことを伝えたり、

「そこから見るか!?」というような、ちょっとズレた視点から、

歌舞伎についてお届けしたいと思っているので、

正直なところ、こういう正統派な知識は、他のサイト様を見ていただいた方が…良いかとは思うのですが…

昨日のブログと併せて解説があった方が親切かと思い、ガンバることにします!( ..)φ




屋号 というのは、お店の名前 のことなのですが、

歌舞伎俳優には、全員「屋号」があります。




大向こう(=掛け声)はなぜ姓や名ではなく、屋号なのかということについて、

私が聞いたことがあったのは下の2つ。




(1)江戸時代には、士農工商の士(武士)以外は苗字が許されなかったことから、

   商人や大きな農家などにならって、役者も屋号を用いるようになったのではないか


歌舞伎 on the web「歌舞伎俳優名鑑 現在の俳優篇」http://www.kabuki.ne.jp/meikandb/rikai/yago.htmlより)




(2)「おれはあの役者の屋号を知ってるんだぜ」という「芝居通」アピール

ほぼ日刊イトイ新聞「大向こうの堀越さん」http://www.1101.com/oomukou/より)




ネットでざっと調べる限り、屋号の説明として、(2)説を挙げていらっしゃる方が多いように思います。

上記(2)の堀越さんのお言葉をより正確に引用するなら、




“堀越:そもそも日本人は舞台を観て感動したときに、
    「拍手をする」というよりは
     「囃す(はやす)」というのが
    普通だったらしいんです、どうやら。
    やんや、やんやと囃し立てる。
    それがだんだん洗練されてきて、
    屋号などを掛けるようになったんじゃないかと。

 ほぼ日:「中村屋」とか。

 堀越:ええ。
     江戸のころ、芝居をやっている人に
     名字はありませんでしたからね。
     「おれはあの役者の屋号を知ってるんだぜ」
     という「芝居通」としての
     自負心も満足させられたようですし。”





ということで、(1)(2)の二つの理由が合わさって、大向こうは屋号なのかな と個人的には思っています。




TVなどでもよく見る、現在の役者さんの主な屋号をざっと挙げると…

 ・成田屋:市川海老蔵

 ・松嶋屋:片岡愛之助、片岡仁左衞門、片岡我當、片岡秀太郞

 ・髙麗屋:松本幸四郎、市川染五郎

 (おもだかや)
 ・澤瀉屋:市川猿之助、市川中車(=香川照之)

 ・音羽屋:尾上菊五郞、尾上菊之助、尾上松也

 ・中村屋:中村勘三郞(十七・十八代目)、中村勘九郞、中村七之助

 ・成駒屋:中村鴈治郞、中村橋之助

 ・播磨屋:中村吉右衞門

 ・萬屋:中村獅童


すいません、私の趣味で、TVではあまり見ないかも…?という方も数名足しています。

そして、私、屋号をあんまり覚えていなかった・・・!!

本当、えらそうにブログ書いてしまって申し訳ありません




知ってたけど、調べていて改めて面白いな~と思ったのは、

・ひとつの屋号を複数人が使っている場合も多い

・同じ姓でも、違う屋号の場合もある

・同じ名跡(=代々受け継がれる名前のこと)でも、屋号が違う場合がある


ということ。




同じ姓でも違う屋号 というのは、姓が同じでも家が違う ということで、

歌舞伎ファンには違和感ありませんが、

何だかちょっと、不思議な気もします。





同じ名跡でも というのは、例えば、片岡愛之助さん。

皆さんがご存じの愛之助さんは6代目。

「片岡愛之助」は、5代目の屋号だけが「松廣屋」、

初代・2・3・4・6代目は「松嶋屋」なのだそうです。




でも、複数の役者さんがひとつの屋号を使うって、冷静に考えたらどうなんでしょう、

だって、例えば「松嶋屋!」と大向こうをかけたとしても、

舞台上に何人も「松嶋屋」がいる ということが、ありうるわけで

(おそらく、シチュエーションで、誰への大向こうか、だいたいはわかると思うのですが)

ひとりに対しての大向こう!ってはっきりわからなくても良かったのかな?

それとも、「舞台上の全松嶋屋に大向こうをかける!」ということなのでしょうかね…?




あと、個人的に気になるのは、歌舞伎役者の姓について。

江戸時代は、武士以外には名乗れなかったはずですが、

高校生の時の日本史の教科書にはっきりと

「市川団十郎」「坂田藤十郎」などと、姓も書かれていたわけで。

大っぴらに名乗れなかっただけで、当初から「市川」とか、姓を名乗っていたんだよね?と思うと、

当時の歌舞伎役者のかぶきっぷりがすごいというか…反権力感ハンパないというか…

これって、現代の感覚だったら、どんなカンジなんでしょうかね?

無免許なのに医師をやってる、ブラックジャック的な…?違うか。

2015.06.08 Mon l 歌舞伎がユルくスキ☆ l コメント (0) トラックバック (0) l top
第7回AKB48総選挙も終わりましたね。

さしこおめでとう\(^o^)/

今年は、まゆゆかゆきりんか、たかみなも応援したいな~ ということで、

なかなか難しい総選挙でした・・・。

ま、CDは1枚も買ってないんですけど(苦笑)




さて。

私の考える、AKB48のライブと歌舞伎の共通点。

それは、




ファンが、ステージ上の推しメンに掛け声をかけること!

※推しメン・・・推してるメンバーの略。




今回の記事、総選挙の熱気に乗っかっただけで、

AKB48限定の共通点ではないです・・・申し訳ありません

例として挙げやすいので、AKB48で話を進めます。




AKB48のライブだと、こんな感じでしょうか。

行ったことないから想像だけど・・・
20150606_01.jpg
※このイラストは6/5に描いたものです。




歌舞伎の場合だと、こんな感じです。
20150606_02.jpg

お芝居中に観客から声援って、

歌舞伎以外では見られない光景だと思うのですが、

これって、アイドルやアーティストのファンと全く同じ心理だと思いません??




歌舞伎では、この掛け声のことを「大向こう」と言っています。





大向こうは、

 ・役者さんの登場時

 ・見得を切った時(=見せ場)

 ・幕切れの時

 ・役者さんの退場時


あたりでかかるのが一般的です。





大向こうで一番多いのが、「屋号」

屋号については、次のブログで簡単に説明していますが、

「○○屋」というやつで、

歌舞伎役者さんには全員、屋号があります。




で。

舞台上の歌舞伎役者には、

姓や下の名でなく、

屋号をかけるのがお約束!

(例えば、市川海老蔵さんであれば、「市川!」「海老蔵!」ではなく「成田屋!」となります)




AKB48のライブでも、例えば柏木由紀さんに対して

「柏木!」「由紀!」とか、言わないと思うんですよ。

「ゆきりーん!」じゃないでしょうか?

それと同じ感覚なのかな~と、個人的には思っています

↑かなり怪しい自説です。

だって、屋号に現代のニックネーム的な親しみがあったかどうか・・・わかんないし・・・(汗)




その他でよく聞く大向こうとしては、「待ってました!」「男前!」「大当たり!」とかですかね。

ちなみに、我々カブキ部で一番人気の大向こうは

「親父そっくり!」です ←これ、たぶんマイナー(笑)




大向こうは、誰がかけてもOK!ということにはなっているのですが、

これ、実際にやるのは、か~な~り難しいです!

もちろん観客がやるのだけど、大向こうも立派なお芝居の一部。

タイミングを間違えば、他の観客は元より、

役者さんも大いに興ざめ・・・となってしまいます。




最近、カブキ部員の結婚式の余興で歌舞伎をすることが2回ほどあって、

部員たちで大向こうをやってみたのですが、

タイミングをあわせることと、大声を出すことを一度に考えるのが難しい!!

(学生時代と違った短縮バージョンだから というのもあるのですが)




大向こうをかける専門の方達もいて、その方々は、必ず3階席にいらっしゃいます。

「やってみたい!」という方は、まずは大向こうをかけている方々に

「やってみたいんです!」と、相談してみるのが良いかも。

個人的には、いきなり大向こうでなく、

周りに合わせて拍手することから始めては?と思います。




そういえば、海外の方が歌舞伎を観ると、大向こうにビックリする

という話を聞いたことがありますが、

皆様は、「大向こう」ってご存知でした?

カブキ部に入部しなかったら、私はきっと知らなかった・・・(滝汗)

知らなかったら日本人でもビックリしちゃいますよね~(笑)
2015.06.07 Sun l 歌舞伎がユルくスキ☆ l コメント (0) トラックバック (0) l top